【デザイン書道】型を崩す練習

今年もあっという間に3月になりましたね。
個人的には花粉との戦いの季節に入りました。笑

さて、今回のデザイン書道レッスンは、イチゴの季節ということで、架空のいちごブランド「紅おとめ」です。
※2024年3月3日時点で「紅おとめ」は商標登録がないことを確認済

いちごのブランドは色々あるのですが、せっかくなので既存のブランドを参考にしました。

長く書道を学ばれている方から多い悩み事の1つが、今までの書道の書き方から抜け出せない、です。

私自身も同じ悩みを経験する中でたどり着いたのが、基本の大切さです。

ある講座で教えて頂いた考え方に「アイデアは既存要素の掛け合わせ」があります。それまでは無意識的におこなっていましたが、まさにこの考え方が私のデザイン書道で新しいものを考える際のベースになっています。

私自身は、漢字作品(行書&草書の作品)と近代詩(近代詩文書)と呼ばれるジャンルの書き方を参考にしています。

例えば、ひらがなの「の」は、ひと筆の中に空間が大きく2つできます。
この空間の割合は「同じくらい」か「閉じた空間の方がやや小さく」なります。
上記の書き方を基本とすると、この空間の割合を意識的に変えて書くことで、雰囲気が変わります。

今回であれば「紅おとめ」の「め」は字の中に空間が3カ所できますので、そのバランスをどう考えるか。

他にも、線の長短、細太、角度、字形など、色々な要素がありますので、それらの組み合わせを変えていく中で、クライアントさまの要望に合いそうな雰囲気を生み出していきます。

最終的な提案作品の決定は感性で決めますが、アイデア出しの工程は意外と機械的な作業だったりします。
芸術の世界なので感覚で書いていると思われる方もいるかもしれませんが、私はマイルールがあり、それらの書き方をレッスンでお伝えしています。

今回は横書きの仕上がりが早かったので、縦書き版も試してみました。

下記は角度の話。説明すると難しいことではないというのは理解いただけるのですが、いざ書き始めると、書道の書き方の癖が抜けないようです。(私もそうでした)

最後は要領をつかんで素敵な課題作品が仕上がりました。
ご自身の個性も感じられるのでとてもいいですね。

そんな、書き方が学べる、デザイン書道レッスンが気になる方はこちらに詳細がありますので、よろしければご覧ください。

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