書く前に椅子の高さを調整する

名入れ1

2016~2018の3年程、セミナーコンテストというイベントのスタッフとして表彰状の名入れを担当していました。

コンテストの最後にその大会の優勝者が決まり、表彰状とトロフィーを渡すのですが、当日優勝者が決まった瞬間、会場の控室で表彰状にすぐに名入れをします。

表彰状名入れ

そんな本番用紙が1枚しかない失敗できない場面。正直、プレッシャーしかありません。

名入れ1

例えば、お祝いの席などに出席した受付での芳名帳などを想像してみてください。
名前を書くことは避けられない状況で恥ずかしくない字を書かないと…なんて緊張した経験はありませんか?
そんな感じです。

書くときの準備として私は最初にあることを行います。

それは椅子の高さの調整

テーブルで書く場合、右ひじから先が自由に動かないと思うように書けません。
なので、高さを調整できる椅子でしたら必ず高さを調整します。

上下の調整ができない椅子の場合はお尻の下に衣服を丸めてお尻の下に敷く。座布団代わりですね。
場合によっては、椅子の上に正座をすることもあります。

腰の位置が高くなると肘が自由に動く書きやすいポジションになりますので、そのようにして書きやすい高さに調整をします。

自宅で練習をするときは、自分のベストパフォーマンスができる道具やテーブル、座り慣れた椅子、いつも敷いている座布団など自然とルーチンで環境を整えていることが多いと思います。

でも、環境が変わるとどうしてもその環境に適応しようとして、いつも通りに書けなくなってしまいます。

以前、「(自宅で)練習する時には結構いい字が書けるんだけど先日パーティーの席の受付で自分の名前を書いたら全然だめだったんだよ」と相談を受けたことがあります。
詳しくお伺いしたところ、立った状態で芳名帳のようなものに名前を書いたが、書きづらかったそうです。

背の高い方でしたので腰を曲げて書くといったいつもと違う体勢だったのではないかと思います。私でしたらその場合、足を肩幅に広げて中腰になる、片膝立ちに近い状態などで高さを調整をするかもしれません。

話を戻しますが、当時はコンテスト会場で指定された席の名入れでした。
時間も場所も限定された環境下において大事なことはいかにいつもと同じ環境に近づけて書けるかです。

本番で実力以上の字が出せることはそうありません。

本番でベストのパフォーマンスをするためには、練習の時のように書く必要があります。つまり、いつもと同じような環境、つまり練習の時に近い環境づくりが大事です。

意外と見落としがちなのが椅子の高さの調整です。ぜひ意識してみてください。

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