日本国旗への文字入れ

日本国旗文字入れ

日本国旗への文字入れをしました。

日本国旗文字入れ

横断幕や国旗の文字入れは以前から気になっていた書仕事。
普段使用している紙と布では書き味も滲み方も全然違います。特に布は滲みやすいものもあり、また普段書くことがないため、経験も少なく未知の世界。

滅多にないご依頼のため、ほかの方の参考に記載させていただきます。

今回のご依頼のポイントは3つでした。

  • 制作時間(1週間弱)
  • 文字入れが布であること
  • 国旗の予備がない

依頼内容と私の仕事のスケジュール上、今回は週末制作確定でした。土日のうち1日は既に予定があり1日で仕上げなければならない状況。そして、文字入れが「布」であり「予備の国旗がない」点。指定された(お預かりした)国旗の布に書いたことはないため、初めての布にぶっつけで書く上に予備がなく、万が一の場合にリカバリーする期間がないプレッシャーのかかる内容でした。

ですので、事前に万が一のリスクはご了承いただいたうえで、受けさせていただきました。

国旗は事前に情報をいただくことが出来ましてこちらの商品とのこと。大きさは155cm×85cmで、商品により若干の差があるそうです。
コッキス 楽天市場店
https://item.rakuten.co.jp/kokkis/tk96-02-00/?s-id=ph_pc_itemname

レイアウトを決めていざ文字入れです。(事前に文字入れの位置や大きさなどは打ち合わせ済み)

日本国旗文字入れ

担当の方からは布は撥水加工されていると伺っていたため、布用の墨(帛書墨/はくしょぼく)では難しいかもしれず、最悪、ペンキでの書き直し覚悟の案件。実際には書いたまま乾かすことでなんとか対応できました。

必勝の「必」は少し滲んでしまいました。気持ちが入って墨をつけすぎましたね…

日本国旗文字入れ
ちなみに、国旗の下には新聞紙を敷いています。布からあふれ出た墨を新聞紙で吸い取れるようにと考えて。

布の折り目部分はギザギザになってしまいました。補筆したかったのですが、予備の国旗がないため我慢(リスクは負わない)。
国旗は低温~中温のアイロンで折り目やシワが伸ばせると記載があったのですが、これも予備がないため見送りました。

日本国旗文字入れ

吊り下げて乾かせたらよかったのですが、墨がしたたり落ちてきそうなためそのまま乾燥します。それなりに乾くまで1時間くらいかかりました。
遠くから見るとそれなりの形になっていそうでほっと胸をなでおろしました。

日本国旗文字入れ

一晩、そのまま放置し、無事に完成。にじみや折り目による多少の粗(ギザギザ)もそこまで気にならないレベルだと思います。

日本国旗文字入れ

今回使用した墨は開明墨汁の帛書墨(はくしょぼく)です。
実は、今回必勝ともう1種類で2枚のご依頼だったのですが、2枚で50mlほど使用しました。
念のため大容量のものも購入して準備していましたが、実際の使用量はそのくらいでした。

【開明】帛書墨(はくしょぼく)

予備の材料がない中での制作はプレッシャーとの戦いでしたが、喜んで頂けて良かったです!

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