刷毛(ハケ)で書作品を制作する

刷毛(ハケ)筆おろし

前回の投稿から1ヶ月近く経ってしまいました。

ご依頼が重なり、制作対応とオンラインレッスンなどが続いたひと月で、気が付けばブログの更新がまちまちに…
年末年始や新年度(卒業・入学)、入籍、出産、出版、創業●周年などにご依頼が重なることが多い印象です。書作品などを通じて人生の節目にかかわらせていただけるのは、この仕事のうれしいところ。

最近は日本画用の刷毛(はけ)を使った書作品を制作しました。

半紙よりもやや大きい半壊紙の予定で、文字は決まっていない段階でしたがいくつかの書き方を想定してもろもろを購入。

道具を購入

太い線が必要となった場合も想定して刷毛(ハケ)も購入。日本画用かな。

刷毛(ハケ)

作品の文字が決まり、普通の書筆と刷毛(はけ)の2パターンで制作をしました。

記念の筆おろし。墨がペンキに見えて仕方がありませんでした。

刷毛(ハケ)筆おろし

試し書き。
あまり済をつけすぎないでかすらせながら書くのが個性ある線になります。
普段の書筆ではこういった線は描きにくいのでちょっと衝撃でしたが、個展の作品制作の時に大作を書くのに筆の太さが足りなくて2本を重ねて書いたときに似ているな、なんて思いながら、ただただ楽しく書いていました。

刷毛(ハケ)試し書き

毛が水分を含みすぎると刷毛(ハケ)最大の特徴である、カスレのある線が描けなくなるため、毛が水を含んでいない最初の数回限定の線。(洗って乾かせば再度同じような線質は出せました)

通常の筆と刷毛(ハケ)で書いたものなどなどを提案の結果、刷毛(ハケ)の淡墨作品に決まりました。表装後の完成がとても楽しみです。

書作品

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