デザイン書道でアート命名書を書く

デザイン書道

先日、アート命名書を書きたいということで、予定していたものとは違う内容で提供をしたデザイン書道レッスン。

書道をやっていると聞くとなんでもできそうなイメージを持たれるようで、祝儀・香典袋の代筆、命名書制作、表札の揮毫などは、ご相談いただくことが多い印象です。

私自身20代の頃は怖いもの知らずで、経験もないのに安請負をして苦い思いをしたことがあります。今思うとよい経験です。笑

デザイン書道

アート命名書を書く時に私が意識していることはいくつかありますが、一言でまとめるとすると見せ場を作ることでしょうか。

    • 極端な線の細太と線の長短を意識的に使う
    • 等間隔と非等間隔を意識的に使う
    • ところどころ意図的に書道っぽくない点画を使う

私の場合は書道の癖が抜けなくて、ついつい線は等間隔、点画はきっちり、みたいな書き方をしてしまいます。
展覧会作品を書いているときから師によく言われたことでもあるのですが、臨書などと違い書作品の場合は、書道の書き方の真逆の意識が大事。
限度はありますが、基本的には意識的にルールを外していく作業。これに尽きます。

下記は、少し意識的に長短を出すことなどを教えているところ。
見たらその通りなのですが、自分が書こうとすると普段と違う書き方をするのは勇気がいります。

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私の講座場合は、書き方のテクニックよりも、書き癖に気づいてもらい、意識的に変えていくためのアドバイスが多いかもしれません。パラダイムシフトを意識的に起こす訓練とでもいうのでしょうか。

ご自身で試行錯誤しながら制作されていた時は、一人で書いていると、全然納得いく作品が書けなくて、渡せる作品が出来上がる見通しが立たずに困ってしまったとのことでした。1回のレッスンで仕上がり、喜んでいただけたそうです。

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