国歌『君が代』

君が代

令和新年おめでとうございます。

自分で書いたものでなくて恐縮ですが
こちらは以前、私の師(先生)にいただいたものです。
私の作品でなくて恐縮ですが、ご紹介させていただきます。

君が代

私の先生の先生(戦後日展再開の発起人の1人)が80歳の時に当時の宮内庁に献上した際の書き方と同じだそうです。
自分も80歳の節目によし、書いてみようということで書いた国歌(君が代)だそうです。

君が代は漢字かな交じりしか見たことがありませんでしたが全て漢字にした場合は写真のようになるのですね。

【国歌】
君が代は
千代に八千代に
さざれ石の
いわおとなりて
こけのむすまで

【書】
君賀代(きみがよ)者(は)
千代爾(ちよに)八千代爾(やちよに)
左左(さざ)禮(礼/れ)石能(いしの)
巌登(いわおと)奈利天(なりて)
苔乃(こけの)武(む)壽(寿/す)満天(まで)

色紙は複数枚制作されたらしく、先に教室に訪問のあった兄弟子姉弟子がもらった残りだそうで、先生曰くあまり良い出来のものが残っていないと説明されながらいただきました。

私は1枚目の色紙をいただくことができました。

上手い下手は関係ないんだから。そう言いながら書かれた字。
1枚目だから気合いが入りすぎた。手が震えて少し線がいまいち。

そんなことをおっしゃっていましたが圧巻の一言です。

それでも気になる部分がある、とおっしゃっていました。

でも色紙は毎回が本番だからいい。先生はそうおっしゃっていました。

私もそう思います。色紙は失敗するから上手くなる。
色紙は、練習用紙に使うことはありません。

書いたら印を押して完成です。
ですので、上手く書けなかった時点でその色紙は失敗。
色紙は安くないです。だから、色紙で失敗をすると妙な悔しさとともに次は失敗をしないぞって集中力も事前の練習も自然と倍増。

書道の作品って渡すのは完成した1枚だけです。

でも、その陰に何百枚何線枚という失敗と失敗の悔しさが裏があるのです。
だから、上手く書けない恥ずかしいなんて言わずに少し気になるところを心の内にしまって人に字を見せる。

見せられた相手はたいてい褒めてくれます。お世辞半分、本音半分です。

でも、そんなに細かいところまで見られていません。笑
(と、そこは置いておいて)

相手から褒められたら、感じる恥ずかしさを受けてめて、次はもっと恥ずかしくない字を書こう。
こんな風に思えるメンタルが大事。そんな風に思えたら上手くなります。

僕は一発書きでこの楷書のレベルで書ける自身はちょっとありません。

ですので、僕の長い書道人生の目標にしたいと思います。

よろしければ参考にどうぞ。

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