【内定につながる履歴書】見た目の印象と内容の関係

履歴書

新卒採用の季節になりました。
普段は人事部門にて採用活動を担当している私の出番が多くなる季節でもあります。

採用活動と聞くといわゆる新卒の方を対象とした就職活動を想像される方が多いかと思いますが、実際は中途採用も多く、その年により違いますが年間5~10名程度の採用があります。

ちなみに私の勤める会社は中小企業で新卒よりも中途採用の方が多いです。

これから就職される方、転職を考えられている方、まずはサイトをご覧になっているかと思いますが、応募したい運命の企業を見つけたとき、そこから履歴書を準備すると大きなチャンスを逃す可能性があるのです…
パソコンで作るだけでも面倒な履歴書。
もし「手書きの履歴書」を指定されたらどうでしょうか?
とりあえずパパっと空欄を埋めて…そんなこと考えていませんか?
この履歴書、ただの書類と考えるか、自分の分身と考え先陣として送り込むかで運命は大きく変わります。
本日はそんな「履歴書」ついてお伝えできればと思います。

履歴書

私の職場では履歴書は新卒・中途にかかわらず手書きを提出いただいています。
中途は職務経歴書はパソコンで作成、履歴書は手書きの組み合わせです。

手書きの履歴書を見て長らく感じていたことがあるのですが「内容がしっかりしている履歴書は、丁寧に書かれていて印象がよいものが多い」ということ。

内容のしっかりしている履歴書は、内容が練られているのと同時に、集中して作成(書く)されている印象を受けることが多いです。

手書きの履歴書の作成は大まかには3つの工程があります。

  1. 書式の確認
  2. 経歴の洗い出し、志望動機等の下書き
  3. 清書、誤字脱字チェック

まずは、履歴書の準備。学生の場合は学校の指定フォーマットの用紙が売っているケースもあります。私が就職活動をした時はこれに加えて履歴書の書き方本を購入しました。

次に、自身の経歴・資格・志望動機等を履歴書に必要な情報を全て書きだします。そのうえで準備をした履歴書に合わせて内容を調整します。これはパソコンなどで作成をしても問題ありません。

最後に手書きで清書をします。書き終わった後に誤字脱字等がないか、レイアウトのはみだしがないかなどを確認し完成です。

1~3の工程は特別なことをしているわけではありませんが、「1」「2」の工程を経ることで、「3」の清書で書くことのみに集中でき、収まりの良い仕上がりになります。

上記「1」「2」の工程を簡略化されたものと思われる履歴書は、字の統一感がありません。手書きに統一感を求めているわけではないのですが、途中で字の雰囲気が変わっていると、内容に集中できなくなることもあります。

(知り合いの人事担当の方からの情報で、個人の特定できない範囲でオブラートに包んで記載しています)
以前、有期雇用から正社員登用を予定していた40代の方に、履歴書の提出を依頼したことがあったそうです。その結果、手書きの履歴書の字は雑、内容もびっくりするほどひどかったそうです。

その手書きの字は明らかに面倒くさそうで、その内容も…

・高校、大学の入学年次の記載がなく、卒業年次のみの記載
・派遣会社在籍期間に派遣元の会社名の記載がない
・社名が正式でない(株式会社・有限会社の省略)
・誤字の二重訂正がちらほら
・資格試験も正式名称を記載していない
・志望動機欄は空白

その人事担当の方は、ご本人の驚きの一面を見たとおっしゃっていました。

履歴書の多くは、面接などで直接会う前の選考プロセスとして企業の人事担当者へ名刺的にお渡しすることが多いです。
内容はもちろんですが、見た目が整っていることにも意味があると私は思います。

例えば、ダボダボのスーツ、シャツは第一ボタンが外れネクタイも緩んでいる応募者と、体格に合わせたスーツでネクタイをきちんと締めた応募者では、どちらの印象が良いのかというのと同じです。

手書きの場合は、決してきれいな字である必要はなくて、丁寧に書かれているだけでよいのです。丁寧さのポイントを1つご紹介するとしたらトメ・ハネ・ハライがきちんと書かれていることです。

丁寧で統一感のある字でかかれていることで履歴書の内容のみに集中することができます。

先ほどのある企業のケースですと、明らかに面倒くさそうな字、ということで推測になりますが、ハネが弱く、止める部分は払う走り書きな雰囲気と、字もやや曲がっていたのではないか、そんな風に思います。

準備が少なく、とりあえず書き始めた結果、履歴書の内容としては薄い内容になってしまったものと思われます。

もちろん丁寧に書かれていても内容が伴わないものも一定数ありますが、私は履歴書の見た目(印象)と内容の充実さには相関関係があると思います。

相手のことを考え読みやすさ・見やすさを意識し準備をしているとおのずと頭の中が整理され、内容もまとまります。

何事も準備が9割。

就職・転職を考えていらっしゃる方はぜひお試しくださいね。

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